波(Wave)【後編】旅の終わり アントニオ・カルロスジョビン(Antonio Carlos Jobin)

BGM,bossa nova

こんにちは、レルだワン🐕

あと一歩というところまで迫ったレルの『波』探しの旅。

ここで、少し時間を遡って、違う視点からお話します。

レルが『波』にこだわったのには、もう一つの理由が

あったのだワン。

……結末は如何に🐕 

前編・中編をまだ見てない方は,こちらもよろしくワン🐕

イタリアン・ラウンジ・ミュージック

かつて1990年代後半から2000年代初頭にかけて、

イタリアン・ラウンジ・ミュージックのブームがありました。

レルもブームの真っ只中にいて、CDを求め神戸BALの

今はなきヴァージン・メガストア神戸店によく通ってました。

行くたびに、イタリアン・ラウンジ・ミュージックのCDの新譜が店頭に並んでいるので

それを見るだけでも楽しくて毎週通いましたし、実際CDもよく購入していました。

CDを購入した日は、「一体どんな音楽が聴けるのだろう?」と胸を躍らせて帰路に就いたものでした。

色々とCDと買い揃えるうちに、お気に入りの曲をMDへ編集し、

オリジナルのアルバムを作ることを思い付いたのです。

レルはイタリアン・ラウンジ系と、別に、ボサノヴァ系のアルバムも並行して編集していました。

編集も終盤になると、最後から一曲前は、『波』を収録したいなぁ

と思う様になったのです。それ故、この自作のアルバムを完成

させるには、『波』の存在は欠かせなかったのです。

しかし、この時点では、『波』の捜索は難航している時期でした。

ある時、レル母に『波』について、「お母さんのカセットに録音されてたあの曲ってなんだっけ?」

(この時点では、『波』という曲名を未だ知らなかった為、この様な遠回しな聞き方しか出来なかったのです。)

と尋ねたところ、

「それは、セルジオ・メンデスの曲ではないか。」との事でした。

レル母のヒントを基に、実際に神戸BALのヴァージン・メガストア神戸店に行き、

セルジオメンデスのCDを手に取り眺めたりしていました。

(眺めたところで何も分かりはしませんが。)

確信はなかったのですが、何となく違う気がして、購入するのを躊躇していたのです。

そんな事を繰り返していた時期に、前回のジャズ喫茶での

『波』との再会を果たし、急展開を迎えたのでした。

心に寄せる波

 ここからが実質の中編からの続きになります。

ある週末の土曜日に、いつもの様に神戸BALのヴァージンメガストア神戸店に

行き、いつもの様に新譜のチェックをしていると、何やら

可愛らしいジャケットを発見。ユニバーサルから発売の

『@Jazz café bossa edition』というアルバムでした。

↓このアルバムには、『波』は勿論の事、『おいしい水』も収録されているので、一粒で二度おいしいワン🐕

※『おいしい水』(Água De Berbe)アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)については、
こちらをどうぞワン🐕
 

何かに導かれる様に、手に取り、裏面の曲目リストをみると

何と、曲目の4番目に、『Wave  Antonio Carlos Jobin』との

表記を見つけてしまったのです。試聴が可能だったので、

早速聴いてみると、あの印象的なイントロが流れ、

あの日の午後が蘇ってきました… 間違いない、この曲…

不覚にも涙が出そうになりました。

ここまで、長い道のりだった。

今日、ヴァージンメガストアに捜しに来て、

最初に手に取ったCDで引き当ててしまうとは…

これは、もはや、運命としか思えない。

そう思い、レルはそのままレジへ直行したのでした。

それから、自宅で、改めて、『波』を聴いた時は

感慨深く、体の中を熱い波が吹き抜ける様でした。

そして、もう一つの目的、あと一曲だけが

ブランクになっていた、自作のMDにも

『波』が無事収録され、晴れて自作アルバムが完成しました。

最後に、この素敵な曲『波』に出会うきっかけを作ってくれたレル母に

同じCDをもう一枚購入して、プレゼントしたのでした。

↓最後に Tom Jobin official より粋なナンバーをお聴き下さいワン🐕

こうして、『波』と出会ってから、足掛け15年の旅に終止符を打つことが出来ましたが、

『波』探しの旅は、『波』以外にも色々な事をもたらせてくれて

とても有意義な旅でした。

音楽が私達にもたらすモノは

計り知れないものがありますね🐕

みなさんには、こんな経験ありませんか?

ありましたら、教えてくださいワン🐕

BGM,bossa nova

Posted by tonosamabatta