波(Wave)【前編】誰もいない午後に アントニオ・カルロスジョビン (Antonio Carlos Jobin)
こんにちは、レルです。
みなさんは、波といえば
何を連想されますか?
やはり、海の波ですかね?
レルはまず、ボサノヴァの名曲を
思い浮かべますワン🐕
それは、レルにとって
とても思い出深い曲なのです…
ちょっと、長いお話しになりますが、
お話しさせて貰うワン🐕
波(Wave)
今回、紹介する曲は 本日のテーマ
そのまま『波』という曲なのですが、
この曲も前回に引き続き、
アントニオ・カルロスジョビンの作品なのです。(1967年)
↓波の映像がマッチして素敵です。
この曲には、ちょっとしたエピソードがあります。
レルは小学生の頃から、ビートルズばかり聴いていました。
高校生になったある日のことです。
家族は皆出かけていて、家にいるのはレル一人だけ。
一人ぼっちで、何か退屈を感じ、音楽でも聴こうと思ったのでした。
そんなレルにはビートルズしかありません。
しかし、その日は何故か「ビートルズ以外の曲を聴いてみたい。」
急にそんな心境になったのです。ところが、困った事に、レルは
ビートルズ以外のレーコードとか、カセットテープの類を
一切持っていません。
(当時まだCDすら持っていませんでした。)
そこで、「そうだ、レル母のカセットテープがある!!」
レル母は、よく音楽を聴く人だったので、自分で色々なジャンルの
音楽を録音したカセットテープを沢山もっていたのです。
レルは、新たな音楽との出会いを求めて、その中から、
適当なカセットテープを一本拝借したのでした。
そのカセットには、『ボサノバ』と書かれていました。
「ボサノバ?…」初めて目にするキーワード…
「なんて綺麗な響きだ…」
「きっとこのカセットには、ボサノバというジャンルの音楽が
録音されているのだろう。」
勝手な想像をしながら、そのカセットをラジカセにセットして再生開始。
その瞬間、今迄聴いたことのないタイプの音楽が、聴こえてきました。
それは、とても小洒落た旋律でした。「これが、ボサノバかぁ…」
(この時点では、レルの勝手な解釈だけで、実際にボサノバが
何であるかの知識はないのですが。)
暫く、ウットリして聴き入ってしまいました。
それが、レルと『波』の出会いでしたワン🐕
そのカセットには、数多くのボサノバの名曲がランダムに
録音されていました。
アントニオ・カルロスジョビン、バーデン・パウエル、セルジオメンデス&66等々
初めて出会うアーチスト達の名曲が詰め込まれた、それは、正にレルの宝石箱でした。
(ここで出会った他の名曲達も、いずれ紹介したいですね。)
その日は、家に誰もいない日の午後でした。
静かな、家の中で一人で聴く『波』の音がレルの
心に波打っている様でした。
それからというもの、そのレル母のカセットを大切にして
来る日も来る日も聴き続けてました。
ところが、聴き込む程に、ボサノバの虜になっていく反面
その当時のバブル期の流行音楽シーンとは、全く異質の音楽で
あるが故、ボサノバを聴いて悦に入るレル自身に戸惑い、
この音楽に傾倒していく、レルは変わり者なのかと思い、
この音楽をこのまま聴き続けていて良いのか?という
感覚に陥ってしまい、自問自答した挙句、悲しくも、
お気に入りだったレル母のボサノバカセットを、レル母の部屋の
元の場所へそっと返還したのでした…
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