波(Wave)【前編】誰もいない午後に アントニオ・カルロスジョビン (Antonio Carlos Jobin)

1月 21, 2024BGM,bossa nova

こんにちは、レルです。

みなさんは、波といえば

何を連想されますか?

やはり、海の波ですかね?

レルはまず、ボサノヴァの名曲を

思い浮かべますワン🐕

それは、レルにとって

とても思い出深い曲なのです…

ちょっと、長いお話しになりますが、

お話しさせて貰うワン🐕

波(Wave)

今回、紹介する曲は 本日のテーマ

そのまま『波』という曲なのですが、

この曲も前回に引き続き、

アントニオ・カルロスジョビンの作品なのです。(1967年)

↓波の映像がマッチして素敵です。

この曲には、ちょっとしたエピソードがあります。

 レルは小学生の頃から、ビートルズばかり聴いていました。

高校生になったある日のことです。

家族は皆出かけていて、家にいるのはレル一人だけ。

一人ぼっちで、何か退屈を感じ、音楽でも聴こうと思ったのでした。

そんなレルにはビートルズしかありません。

しかし、その日は何故か「ビートルズ以外の曲を聴いてみたい。」

急にそんな心境になったのです。ところが、困った事に、レルは

ビートルズ以外のレーコードとか、カセットテープの類を

一切持っていません。

(当時まだCDすら持っていませんでした。)

そこで、「そうだ、レル母のカセットテープがある!!」

レル母は、よく音楽を聴く人だったので、自分で色々なジャンルの

音楽を録音したカセットテープを沢山もっていたのです。

レルは、新たな音楽との出会いを求めて、その中から、

適当なカセットテープを一本拝借したのでした。

そのカセットには、『ボサノバ』と書かれていました。

「ボサノバ?…」初めて目にするキーワード…

「なんて綺麗な響きだ…」

「きっとこのカセットには、ボサノバというジャンルの音楽が

録音されているのだろう。」

勝手な想像をしながら、そのカセットをラジカセにセットして再生開始。

その瞬間、今迄聴いたことのないタイプの音楽が、聴こえてきました。

それは、とても小洒落た旋律でした。「これが、ボサノバかぁ…」

(この時点では、レルの勝手な解釈だけで、実際にボサノバが

何であるかの知識はないのですが。)

暫く、ウットリして聴き入ってしまいました。

それが、レルと『波』の出会いでしたワン🐕

そのカセットには、数多くのボサノバの名曲がランダムに

録音されていました。

アントニオ・カルロスジョビン、バーデン・パウエル、セルジオメンデス&66等々

初めて出会うアーチスト達の名曲が詰め込まれた、それは、正にレルの宝石箱でした。

(ここで出会った他の名曲達も、いずれ紹介したいですね。)

その日は、家に誰もいない日の午後でした。

静かな、家の中で一人で聴く『波』の音がレルの

心に波打っている様でした。

 それからというもの、そのレル母のカセットを大切にして

来る日も来る日も聴き続けてました。

ところが、聴き込む程に、ボサノバの虜になっていく反面

その当時のバブル期の流行音楽シーンとは、全く異質の音楽で

あるが故、ボサノバを聴いて悦に入るレル自身に戸惑い、

この音楽に傾倒していく、レルは変わり者なのかと思い、

この音楽をこのまま聴き続けていて良いのか?という

感覚に陥ってしまい、自問自答した挙句、悲しくも、

お気に入りだったレル母のボサノバカセットを、レル母の部屋の

元の場所へそっと返還したのでした…

BGM,bossa nova

Posted by tonosamabatta