『イッツ・ア・グッド・フィーリング』(It’s A Good Feeling)ジョー・バターン ブーガルー

BGM,ワールドミュージック

今回は、前回の話の続きですワン🐕

⇩前回のお話しは、是非こちらをどうぞですワン🐕

実は、前回のお話には、続きがあったのですワン🐕

前回紹介したラジオ番組の

『つかしんミュージックウェーブ』を聴きながら、録音していたのですが

番組途中で寝てしまったのですワン。

それで、目を覚ますと、カセットテープの残量がなくなり

カセットデッキも停止した状態になっていて、

番組途中で録音が終わってしまっていたのですワン。

目を覚まして、慌てましたが、時すでに遅し。

『つかしんミュージックウェーブ』はとっくに終わってしまって

もう違う番組の放送時間になっていました。

仕方がないので、その日はもうそのまま寝る事にしましたワン🐕

『イッツ・ア・グッド・フィーリング』

昨夜レルが寝てしまってから、

その後どんな曲が掛かっていたのか

気になっていたので、

翌日、録音したカセットテープを聴いてみました。

リアルタイムでラジオ番組を聴くのもいいですけど

録音したものを放送後に聴くもの

何だか、ドキドキしてイイものですワン🐕

未聴の部分にどんなものが隠されているのか

まるで宝箱を開ける様な楽しさがありますワン。

さて、レルが昨晩 聴いていなかった部分を聴きいてみますと、

「ジョー・バターン」と「ファニア・オールスターズ」が紹介されていました。

「ジョー・バターン」からは

『イッツ・ア・グッド・フィーリング』(It’s A Good Feeling)

という曲を掛けるというのです。

どんな曲かとても楽しみですワン🐕

曲の出だしは、

パトカーか消防車か、はたまた救急車のサイレンの様な音が反響する

ニューヨークの夜の喧騒の様な音が聞こえてきました。

そして軽やかなピアノのリズムと手拍子でイントロがスタートし、

ジョー・バターンのセリフとコーラスの掛け合いで歌が幕を開けましたワン🐕

ジョーバターンのヴォーカルは

とても歯切れがよく、

返す刀で歌詞を息つく間もなく

切り返していく様でテンポが良かったですワン🐕

そして、

コンガ・ボンゴ・ティンバレスのグルーヴ感

さり気ないベース音

トロンボーンの響きが

衛星の如く、ジョー・バターンのヴォーカルの周りを取り囲み

それぞれが公転しているのですワン🐕

しかし、

間奏とセリフのパートになり、折角盛り上がってきたところで

テープ切れとなり、ラジカセが停止してしまいました。

でもこれが、

レルと「ジョー・バターン」との最初の出会いでした。

その後も、

テープに録音した曲を何度も

繰り返し、何度も聴いていました。

しかし、

レルの中で『イッツ・ア・グッド・フーリング』は

途中で終わったままでしたが、

『サブウェイ・ジョー』のCDを手に入れたことで満足してしまった事と

その後、ラウンジミュージックへ傾倒してしまった事で

『イッツ・ア・グッド・フィーリング』のCDを入手する事を

半ば忘れていましたワン🐕

予期せぬ展開

その後は言いますと、

ジョー・バターンに関しましては、

『サブウェイ・ジョー』のアルバムと、

カセットに録音した『つかしんミュージックウェーブ』内の

途中で終わる『イッツ・ア・グッド・フィーリング』を、

時折聴いて過ごしていました。

それで、何となく満足した気でいました。

がしかし、ある時

急に憑りつかれたかの様に、

キチンとした形で『イッツ・ア・グッド・フィーリング』を聴かなきゃと

急き立てられる様な気持ちになり

CDショップへ探しに行きました。

最初1店舗目を探しましたが

『イッツ・ア・グッド・フィーリング』を発見出来ませんでした。

この時は「品切れなのかな、まあ、仕方ないか。」程度にしか思っていませんでしたが、

事態はもっと深刻なものであった事は、この時は思いもよらないのでしたワン🐕

その後、色々なCDショップを巡りましたが

何処にもないのです。

そして異様な事に、

どのCDショップに於いても、

ジョー・バターンのCDはおろか、

ファニアレーベルのCDが全く無かったのです。

「これは、明らかにおかしいワン🐕」

そう思ったレルは、

恐らくタワーレコードだったと記憶しているのですが

店員に聞いてみたのです…

すると事態は思わぬ方向に進んでいたのですワン🐕

廃盤の真相

店員の説明によると

「ファニアの社長が亡くなったので、版権の問題でCDが出せなくなった。

 現在は廃盤扱い。」

というものでした。

いつでも簡単に手に入るという頭でいましたが、

とんでもない事になっていたんですね。

それでも、諦めきれずに、

まだ行ってない店舗を回り続けましたが

結果は同じでしたワン🐕

そして、

店舗を廻る度に、もう手に入らないという現実に

打ちのめされましたワン…

そして、『イッツ・ア・グッド・フィーリング』のCDは

もう二度と手に入らないと、諦めたのでしたワン🐕…

タワーレコードでの再会

それから、月日は流れて2007年となります。

その頃、

レルは、仕事帰りに

CDショップを巡りをして帰るのが

日課になっていました。

レルは、前にもお話した様に「ラウンジミュージック」が

好きでしたが、その頃には、ブームは去っており

新譜は出ていなかったので、過去の在庫を探して

細々と捜索活動と続けていましたワン🐕

タワーレコード大阪マルビル店、

ヴァージンメガストア梅田店や

駅前ビルの中古レコードショップに至るまで

毎日色々と店舗を変えて通いましたワン。

そのルートの中に、

タワーレーコード梅田NU茶屋町店が入っていたのです。

ココは、レルには結構穴場でした。

何故ならば、

輸入盤のラウンジ系のCDが残っていたりしたので

重宝しておりましたワン🐕

そんなある夜、

タワーレコード梅田NU梅田店に寄りました。

レルは、CDショップに行くと

新譜は必ずチェックする様にしてました。

それが例え、お目当てのラウンジ系でなくても

違ったジャンルでもチェックを欠かさなかったですね。

その日もいつもの様に

新譜のコーナーに行きました。

すると、レルの目を引いたCDのジャケットがあったのです。

赤いジャケットに、横を向いた女性のシルエットが映っており、

その手にはバラが握られている様でした。

そのCDに目をやると、何だか見覚えのある文字が…

「え?FANIA?」

そうFANIAの文字が見えたのですワン🐕

思わずCDに手を伸ばしました。

それは、

『VIVA!FANIA from Free Soul』というCDでした。

間違いなく、「FANIA」でした。

何の前触れなく帰ってくるなんて、

目の前で起こっている出来事が信じられなかったですワン🐕

発売出来なかった諸般の事情は解決したのでしょうか。

理由は分かりませんが、

そんな事よりも兎に角、この奇蹟の様な状況に

ただただ喜びに打ち震えるだけでした。

言う間でもなく、そのCDは即買いしましたワン🐕

因にそれは、

FANIAとその傘下レーベルから選曲された、

ベストコンピアルバムでした。

⇧こちらには、ジョー・バターンの名曲『SUBWAY JOE』も収録されているので、お薦めですワン🐕

復活FANIA

その日を皮切りに、コンピだけでなく

FANIAのアーティスト単独でのアルバムも続々と

店頭に並び始めたのです。

それは、CDショップに行くたびに増えてきました。

特に、タワーレコード大阪マルビル店はで

FANIAだけで1つのコーナーが作れた勢いがあり

そのラインナップも圧巻で

知らないアーティストもたくさんあり

そのCDの多さに圧倒されました。

FANIAのCDが枯渇していた頃を思い出すと、

FANIAのCDに囲まれている今は、

とても幸福と充実感に満ちていましたワン🐕

嬉しい悲鳴というのは

まさにこういう状態をいうのだなと

実感しましたワン🐕

そして日に日に、FANIAのCDが増殖する中で

遂に『イッツ・ア・グッド・フィーリング』が

収録されているアルバムを発見したのです。

それは『ライオット』(RIOT)というタイトルのアルバムでしたワン🐕

でも、レルはこんな幸運な状況であるにも関わらず

すぐ購入するのは勿体ないから

楽しみは取っておこうと思い、

敢えて、暫く期間を置いてから、購入しました。(我ながら変わってますワン🐕)

しかし、それだけに、『ライオット』を手に入れた時の

喜びは格別でしたワン🐕

『イッツ・グッド・フィーリング』再び

さて、いよいよと言うか

長年に渡る沈黙を破り、

正式にオリジナルを聴く時が訪れました。

CDをスタートさせました。

ラジオからエアチェックした音とは違い

やはり、CDの音源は別物でキレイな音でしたワン🐕

昔から聴き慣れた曲でしたが、

部屋に流れている『イッツ・ア・グッド・フィーリング』を

聴いていると感慨深いものがありました。

そして

聴き進めていくうちに、

かつて、高校生だった頃に途中でカセットテープの残量が

なくなってしまい、曲が途中で終わってしまった箇所を

否が応にも意識するようになりましたワン🐕

それは、間奏が終わりセリフのパートが少し進んだあたりでした。

何度もそこで曲が終わるのを、

今迄 何度も繰り返し聴いてきたので

はっきりと覚えいてます。

徐々に核心に迫ってきます。

それは、緊張とも言える瞬間でした。

そして、道の領域に足を踏み入れたのですワン🐕

その領域に突入すると、1987年に高校生だった頃のレルが、

時を旅して、2010年にタイムスリップし、

大人になったレルに会いに来て、一体になったかの様な感覚がありました。

長きに渡る空白が時空を超え、ようやく埋まったのでした。

つかしんミュージックウェーブで初めて『イッツ・ア・グッド・フィーリング』を聴いた日から、

実に23年の月日が流れていましたワン🐕

BGM,ワールドミュージック

Posted by tonosamabatta