波(Wave)【中編】Jazz喫茶での再会 アントニオ・カルロスジョビン (Antonio Carlos Jobin)

BGM,bossa nova

こんにちは、レルだワン🐕

前編では、レルが『波』と出会ってから

お別れまでをお話ししました。

さて、その後レルと『波』はどんな運命を辿るのでしょう。

それでは、引続きのお付き合いをお願いしますワン🐕

           

音源のカセットテープの紛失…

レルが、ボサノバを聴かなくなってから時は流れ、

レルは大学生になりました。

もう、その頃になると、吹っ切れて、

「 いつの時代の、どんなジャンルの音楽を

 聴こうと自由だし何も気にすることはない。」

そう思う様になり、かつてのあのレル母のボサノバカセットが

無性に聴きたくなりました。

しかし、ない。 そう、ないのです。

レル母のボサノバカセットがないのです。

レル母に聴いたら、どこにいってしまったのか

分からないとの事でした。

「あぁ…あの曲はもう二度と聴けないのかぁ…」

物凄く落ち込んでしまいました。

というのも、『波』については、曲名も、作曲者といった何の情報も

知らぬままに聴いてたのでした。情報収集する環境も

現在程 整っていなかったですしね。

そして運命とは皮肉なもので、大学時代の4年間、

ラジオや、テレビといった日常生活に於いての媒体を通じて、

または、外出先の店内BGMや有線放送などでも

『波』が聴こえてくる機会は、全くありませんでした。

それでも、『波』への思いは募るばかりでした。

その後、大学生活を終えて、社会人になったレル。

『波』とお別れしてから幾年、

いつも、どこかで『波』を求めていました。

そんなレルに転機が訪れました。

⇓ オリジナル音源とは一味違ったアレンジのカッコよさに、思わず身震いしてしまいます

レルとJazz喫茶

 ある時、会社の先輩に連れられて、

Jazz喫茶に行ったのでした。

薄暗い店内では、イイ感じで、レコードが流れており

暫く先輩と音楽談義で盛り上がっていました。

そんな時、突然、聞き覚えのある旋律が聴こえてきました。

そう、その時店内に流れていた曲こそが、外ならぬ

『波』だったのです。期せずしてまさかの再会。

これは千載一遇のチャンス。このチャンスを逃すまいと

いきなり席を立ち、お店の人に駆け寄って、

「この曲は何ですか?」と尋ねると

親切にも、店内で流しているCDのジャッケトを

見せてくれて、ご丁寧にも、曲目リストから、どの曲かを

教えてくれたのです。

今でも、お店の人の優しさに感謝の気持ちで一杯だワン🐕

すかさず、メモをしました。『Wave』という曲だったのか…

その日初めて、レル母のボサノバカセットから、聴こえてきた曲の

題名を知ったのでした。それは、大きな一歩でした。

そのJazz喫茶で、流れていたのは、高校生の時に聴いていたバージョンとは違い、

誰かのカバーだったのですが、曲名と、作曲者が判明しました。

あとは、CDショップで探すのみとなりました。

あと一歩だワン🐕

BGM,bossa nova

Posted by tonosamabatta