Eternity’s Children(エタニティーズ・チルドレン)
アメリカ出身の男女混声合唱グループ、Eternity’s Children(エタニティチルドレン)。
1968年にリリースされたデビューアルバム名も「Eternity’s Children」です。
こちらのアルバム、プロデューサーは当ブログでも度々登場したカート・ベッチャーです。
アルバム「Eternity’s Children」は聴いてもらえるとわかるのですが、コーラスワークといい、どことなくサイケな雰囲気といい、どことなく内向きなポップスであることといい、カートベッチャ―が携わったミレニウムの「Begin」、サジタリウスの「プレゼント・テンス」を想起させます。
※なぜか、サジタリウスの「プレゼント・テンス」に収録されている「You Know I’ve Found A Way」がそのまま収録されています。
アルバム「Eternity’s Children」がリリースされるまで
エタニティ・チルドレンは、中心人物でソングライターでもあるブルース・ブラックマンのグループ・ファントムズが前身となっています。後にメンバー3人と女性シンガーのリンダ・ローリーを加え、バンド名をエタニティ・チルドレンに変更します。
そして1968年、カート・ベッチャーによるプロデュースでアルバム「Eternity’s Children」(エタニティチルドレン)を発表します。
その前に先行シングル「Mrs. Bluebird」がリリースされますが、アルバム完成までには、レコード会社を移籍したり、ブルース・ブラックマンら3人がグループを脱退するなど、何かとトラブルがあったようです。
また、アルバム全体はメロディやアレンジ、ハーモニー等、非常に洗練された印象で、ソフトロックの名盤と言われるのも頷けます。商業的には成功しなかったのが疑問です。
↓シングルカットされた 「Mrs. Bluebird」です。パ・パ・パ・コーラスが絶品。
「Eternity’s Children」もまた、ソフトロックの名盤として覚えておきたい1枚です。
2枚目のアルバム「Timeless」(タイムレス)
その後、エタニティチルドレンは2枚目のアルバム「Timeless」(タイムレス)を発表します。
こちらはカート・ベッチャーが携わっておらず、憂いの取れた明るいポップなアルバムに仕上がっています。
前作「Eternity’s Children」をサイケ・ポップとするなら、2作目「タイムレス」はサンシャイン・ポップ、という分類でもいいかもしれません(サンシャイン・ポップやソフト・ロックの分類も曖昧なので無責任発言ですが、この辺りはニュアンス、ということで…)。
ロジャー・ニコルズ風の万人受けするソフトロックに仕上がっているので、「タイムレス」の方が好みだという方もいるでしょう。その日の気分によって聴きわけるといいかもしれませんね。
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