クロディーヌ・ロンジェ~恋はみずいろ

BGM,ソフトロック・サンシャインポップ

今回ご紹介するクロディーヌ・ロンジェはフランス出身、主にアメリカで活躍した歌手です。

代表曲は1968年に発表された「恋はみずいろ」。Billboard Hot 100で最高71位を獲得。

クロディーヌ・ロンジェがデビューするまで

1960年、クロディーヌがアメリカでダンサーとして活動していたところ、当時すでに人気歌手として活躍していたアンディ・ウィリアムズと知り合い結婚します。

その後、アンディのコネで歌手・女優としてTV出演を繰り返す中、A&Mレコードの創始者・ハーブ・アルパートに見出だされ、A&Mレコードから5枚のアルバムを発表することになります。

A&Mレコードといえば、トランペット奏者でもあったハーブ・アルパートだけではなく、ロジャーニコルズ、カーペンターズ、セルジオ・メンデス、バート・バカラック等、イージーリスニングにソフトロック、ボサノヴァ界の重鎮が在籍し、洗練された音楽を幾多も輩出したレーベルです。

↓ハーブ・アルパートが魅了されたという「Meditation」。

フランス語訛りの英語にウィスパーボイス、そしてA&Mならではの洗練されたアレンジは人気を博し、最初のアルバム『クロディーヌ』は50万枚以上の売上を記録しました。

フランス人でありながらアメリカで活動し、また歌詞も英語なので、フレンチポップではなくソフトロック・サンシャインポップと分類されることが多いです。

クロディーヌ・ロンジェのその後

ここまではシンデレラのようにドラマチックな展開でデビューし、芸能界で華々しく活躍していたクロディーヌですが、1975年にアンディと離婚してからは暗雲が立ち込めます。

1976年、当時の恋人だったプロスキー選手、ウラディミール・サビッチが銃に撃たれ死亡しました。

クロディーヌは銃が暴発した、と証言しますが、ウラディミールが背後から撃たれていた為、有罪となったのです。

この事件に関しては今でも真相は不明となっており、この事件をきっかけに、クロディーヌは芸能界を引退し、隠遁生活を送るようになります。

また、この時の弁護士とクロディーヌは後に結婚しています。

少女のような可憐な歌声からは想像できない激動の人生を送ったクロディーヌ、それでも彼女の歌声を聴くと、幸せな気分になる事は間違いありません。

↓「Think Of Rain」。同じウィスパーボイスのマーゴ・ガーヤンの提供。