『霧の8マイル』(Eight Miles High)バーズ(The Byrds)遥か上空で

BGM,ソフトロック・サンシャインポップ

こんにちは、レルだワン🐕

みなさんは、

飛行機に搭乗した時 機内で聴いた音楽で

忘れられない曲ってありますか?

今日は、レルの忘れられない曲との

出会いについて、話しますワン🐕

機内放送

あれは、

レルが就職を控えて、

学生最後の旅行でロスへ旅立った時の事だワン🐕

ロスまでの飛行時間は、約10時間。

みなさんは、飛行機の中で何をしますか?

レルは、飛行機での楽しみは

機内放送を聴く事なのですワン🐕

飛行機に乗らないと聴けない、

航空会社オリジナルのプログラム。

あれを聴くと、

いかにも飛行機に乗って

どこかへ行くのだなと感じさせる

旅情溢れる独特の感じが良いのです。

その時も、多分に漏れず、

機内放送を聴く事にしました。

最初に、

機内誌をみて

機内放送のプログラムに目を通します。

当時はだいたい、

邦楽・洋楽・クラッシック・落語等が

番組のラインナップがでしたかね。

各プログラムの中で、

好きな曲がないかを見る瞬間が

非常にスリリングで楽しみでしたね。

蓋を開けるまで、

何が入っているのか分からない

ワクワク感がありましたワン🐕

そして、お気に入りの曲があれば、

それは必ず聞くようにチェックし

あとは、知ってるけど聴いた事がない曲は

この機会に聴くように併せてチェック。

また、知らない曲でも、

興味があるれば忘れずに、こちらもチェックします。

しかし、最初は、各々の曲がかかるタイミングが分かりません。

そこは、実際に聴いてみて、タイミングを計るしかありませんね、

さて、実際にプログラムを聴いてみる事に。

あの、少し硬いイヤホンを耳に装着する感触も

ワクワク感を更に高めますね。

そして、

聴こえてくる、

あのDJ独独の語り口調。

「ああ、レルは今まさに

 飛行機に乗っているんだな…」と

おもわず、ニンマリしてしましますワン🐕

機内誌を片手に

一通り全プログラムを聴いてみて

曲の掛かるタイミングが分かれば、

あとは、

上手く各プログラムを組み合わせて

聴きたい曲が全て聴ける様に

聴く順番を組み立てます。

こうして、各プログラムを

跨ぎながら、レルオリジナルの

番組プログラムを作り上げるのですワン🐕

こうゆう作業が

飛行機に搭乗した時ならではの

楽しみなのです。

霧の8マイル(Eight Miles High)

それは、洋楽のプログラムを聴いている時に

唐突に受けた衝撃でした。

高度7マイルに自分がいる事実と

曲の雰囲気が相まって、昂揚感を感じました。

飛行機の中という、

逃げ場のない狭い空間の中で

持って行きようのない焦燥感を煽られながら

地上より遥かなる上空にいる状況と

曲の複雑な構成が醸し出す

独特の世界観との相乗効果で

不意を突かれて、エアポケットに落ちて、

「ヒューン」奈落へと落ちた様な感覚があり、

心臓がスライドして

心音が『ドッドッ』と鳴り響きましたワン。

まるで心が、機内より空へ飛び出して、

うねる大気中で翻弄される様な

あの印象的なイントロ、

ベースに始まり、続くリズムギター、真打の12弦リードギター

不安定な弦の振動が、皮膚に伝わり

痺れる様な感じがして、

苦痛で顔を歪めましたワン🐕

リフの複雑さ、各楽器の掛け合いは

上空で1つのミスも許されない様な

ピリピリとした一触即発の

緊迫した状況下で

繰り広げられるやり取りを表現した様で

緻密で目まぐるし展開に卒倒させられる緊迫感を、

感じ得ずにはいられませんでした。

まさに

足の下は雲、

そんな不安定な状況と

不安を煽るような12弦ギターのリフの

不協和音効果が相まって、相乗効果で、

上空で吹きさらしの風の真っただ中にいる

”浮遊感”を感じました。

それは、当時レルは知らなかった曲で、

「聴けるのならば、折角の機会に聴いておこう。」

と思って、挑んだ曲なのですが、

そんなレベルではなかったですワン。

生半可な意気込みでは、ついて行ける曲ではなくて、

想定外の展開が目の前で繰り広げられている状況に、

「え?何この曲…」と固まってしまいました。

予想を遥かに超える出来事と

期せずして、すごい曲に出会ってしまった、

しかも、飛行機の中という

普段ではありえない特別なシチュエーション下で出会ってしまった幸福に

ただただ喜びを嚙みしめる他ありませんでしたワン🐕

これこそは、飛行機の中で聴く曲という

インパクトが強く胸に刻まれてしまいました。

それが

レルと『Eight Miles High』との出会いでした。

↓コスミックを感じさせるような映像が、60’sloveをくすぐりますワン🐕

日本に帰ったら必ずこの曲を探そうと誓い、

曲の捜索の為に機内誌を持ち帰りました。

しかし、どうした事でしょう、

帰国して直ぐにCDショップで探せば良かったものを、

これまでの学生生活から一変した

就職後の社会人生活という濁流に、押し流されていってしまい

とめどなく時は流れてしまい、

持ち帰った機内も、どこにしまい込んだか分からくなってしまい

曲名も、アーチスト名も忘れてしまい、

時間が経つに連れて、

次第に曲を、探す事を忘れていってしまったのでした。

しかし、

あの独特なメロディーは頭の片隅に残っていて

気になる曲として、レルの頭の中に君臨し続け、

忘れることが出来なかったのです。

巡り合い

レルは、

以前紹介した『ウィンディ』(Windy)という、

ジ・アソシエイション(The Association)の曲を再確認した時が

そうであった様に、

ソフトロックのジャンルの勉強をしていました。

『ウィンディ』(Windy)ジ・アソ―シエーション(The Assoiation)については

 こちらを是非ご覧くださいですワン🐕

その時、バード(The Byrds)の事を勉強しようと

曲を色々を聴き進めていくうちに

『Eight Miles High』と期せずして再会を果たしてしまうのです。

その時は、

「こ、これは、

 あ、あの時、

 ロスへ向かう飛行機の中で聴いたの曲だ…」と身震いしました。

「こんな形で再会出来るなんて…」

と言葉では言い表せない程に

嬉しかったです。

勉強していくいちに

『Eight Miles High』は、

その時初めて『サイケデリックロック』

だと言うことを知り、

「あのロスへ向けて飛ぶ 飛行機の中で

 曲を聴きながら感じた”浮遊感”は、そうゆう事だったのか…」と納得しました。

また、今度飛行機に搭乗した際には

機内放送で『Eight miles High』を聴きたいですワン🐕

 そして、この物語はこれで終わらないのですワン。

レルは、ロスに向かう飛行機の中で

この『Eight Miles High』と双璧を成す曲を見出していたのです。

その曲についても、いずれの講釈で披露したいものと願いつつ、

今回のお話しを締めくくりますワン🐕