ザ・サークル(The Cyrkle)

BGM,ソフトロック・サンシャインポップ

ビートルズの前座を務めた実力派ソフトロックバンド

今回はアメリカのグループ、ザ・サークル(The Cyrkle)についてお話します。

1960年代後半に結成されたザ・サークルは、もともと違う名前のバンドだったのですが、

ビートルズのマネージャーであったブライアン・エプスタインに見いだされ、ザ・サークルに名称変更します。 以降、ブライアンによってマネージメントされることになります。

その時、サークルのスペルをCircleではなくCyrkleと提案したのが、ジョン・レノンでした。

その後、ザ・サークルのメンバーはビートルズの1966年の全米ツアーに同行し、オープニングアクトを務めます.

↓ビートルズのカバー曲「I’m Happy Just to Dance with You」

また、代表曲のレッド・ラバー・ボール(Red Rubber Ball)はこれまた大物であるポール・サイモンが提供したもので、全米2位を記録しました。 ポール・サイモンも彼らを気に入っていたようです。

↓ミリオンセラーとなったレッド・ラバー・ボール(Red Rubber Ball)。

このレッド・ラバー・ボールを含むデビュー アルバム『Red Rubber Ball』のリリース後、1966 年後半にセカンド アルバム『Neon』と、立て続けにリリースします。

↓バート・バカラックが提供した「It Doesn’t Matter Anymore」は隠れた名曲。

さらに1967年、サントラの名盤としても有名な『The Minx』を録音。

(なぜかリリースされたのは1970年となっています)

エロジャケットが目印となっています。B級お色気映画だそうで…。

順風満帆に活動していたザ・サークルですが、1968年には解散してしまいます。メンバーはCM音楽ライターになるなど、音楽界に残る者もいましたが、それぞれ別々の道を歩み始めました。

曲調はポップで、ソフトロック特有の肩の力が抜けたようなボーカル、そして浮遊感漂うコーラスライン。

ビートルズの前座を務め、ブライアン・エスプタインがマネージャーを務め、そしてポールサイモンが曲を提供した、ザ・サークルは、実力派ソフトロックバンドといえるのではないでしょうか。